弱虫なボク～先生と生徒の距離～

生徒指導室の扉が開けられると、


さっき来た時よりも、中は薄暗くて思ったより時間が経過しているんだと改めて思った。


先に、先生が中へと足を進め電気をつけ、


薄暗い部屋の中に、明かりが灯されると後から僕は中へ大きく一歩


まだ、関節や体が痛みを忘れてはなくて、その痛みが想像以上に伝わってきた。


一瞬、よろめき、顔を歪めてしまったが、先生は僕に背を向けていた為、先生には見られてはいない。


先生の事だから、変に心配してしまうような気がしたから、


ちょっと、内心見られてない事にホッとした。


「とりあえず、適当に座って」


窓に掛かっているカーテンを少し背伸びしながら先生は言う。


僕は、無言のまま近くの椅子へ少し震える足を押さえるように座った。