弱虫なボク~先生と生徒の距離~
先生のあの瞳を振り払うかのように、僕は必死で走った。


必死に走っても、走っても、頭の中に残るあの瞳…。


どんどん苦しくなっていく僕の胸は、どうしようもないぐらいに揺れ始める。


「大人」の先生と、「子供」の生徒の僕。


やっぱり、そこには大きな壁が存在していて、僕は逃げてしまった。


逃げ出しても、何も変わらないってのは分かってる。


でも、そうする事しか、今の僕にはできないんだ。
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