弱虫なボク~先生と生徒の距離~
何か、今日の高田香奈は、いつもと変わらないようで


何かが違うような気がする。


「それより、なんで先生が家に来るんだよ!高田が来るんじゃなかったのかよ!」


とりあえず、高田香奈の様子は忘れて、思っていた事を口に出した。


そしたら、高田香奈は、クスと笑みをこぼしながら


「学校に来れなくて、寂しいんじゃないかな~って思っただけよ。」


そう言い終えた後も、まだクスクスと笑っている。


その姿を見ているうちに、徐々に苛立ち始めていく僕。


「バカにしてんのか!」


相手は女の子だという思いが、僕の中でブレーキをかけた。

手をグーにして力強く握りしめ、怒りを抑えようと堪えた。
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