弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「…よし!!」


心の中で、僕は気合いを入れた。


そして、両手で両頬をポンポンと叩き、

扉から背中を離し、クルッと回って扉に手をかけた。



『もう、どうにでもなれ!!』


目を瞑り、勢いよく扉を開けた。


--ガラガラ--


一瞬、開けた勢いでできた風が僕の頬をチョンと触るように通っていった。
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