弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「まっ、分かりやすい反応しちゃって~」


寿美子先生は、クスっと笑う。


分かりやすい?バレてしま…った?


「どうせ、その鞄の中にHな本でも入ってるんでしょ?」


あっ、バレてない?

分かりやすいって、そっちの意味か…


「って、そんなモノ入れてるワケがないじゃないですか!!」


もぎ取れてしまいそうな勢いで、首を横に目一杯、振る。


「そんなに顔を赤くしちゃって…」


また、疑いの目を僕に向ける先生…


違う、違う、顔が赤くなってしまってるのは、


先生が僕の傍に居るからです。


「まっ、いいや。それより早く勉強しなさいよ~!って、井手君の成績だったら大丈夫か。」


また、クスっと笑う先生。
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