弱虫なボク~先生と生徒の距離~
校門を駆け抜けるように通り、


必死になって走っているせいで、ハァハァと呼吸を乱す。


肩に掛けた鞄が、走れば走る程、
ブラブラと僕の腰辺りにぶつかってくる。


なんで、


なんで、僕は走ってるの?


ゆっくり歩く歩行者達を意味もなく、
何人も、何人も、追い抜いていく。


どうしようもない先生に対する想い、感情が、


どんどん膨れれば膨れ上がるほど、


僕は、自分を見失ってしまう。
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