弱虫なボク~先生と生徒の距離~
過去の傷み
合唱の練習をサボり、1人で家まで帰る予定が…


「亮、懐かしいねぇ。ここによく来たよね」


僕の前を舞うように歩いて行く里奈


なぜか、会いたくないと思っていた元カノと居た。


確かに今、歩いている公園は映画を観た後や、


買い物の後、学校が終わった後に必ず寄っていた場所


里奈と別れてからは、僕は一度もここには来なかった。


いや、来れなかったという言葉の方が正しいかもしれない。


思い出してしまう『恐れ』が僕の心を占領し、


ずっと避けていた


里奈と嫌な再会をするまでは……
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