弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「亮…私とやり直してくれない…?」



やっと、やっと出た言葉が『やり直してくれない?』


一番、里奈から一番聞きたくなかった言葉が告げられた。



「はっ?何言ってんだよ…そんな話なら聞きたくなかった」


本音の言葉が、僕の口から自然とこぼれた。


そして、里奈に背を向けて


「じゃあな」



と、簡単な言葉を残して歩き出した。


しかし、心の中はというと、全く違っていて、


動揺という荒波と、怒りという爆弾が激しくぶつかり合っていた。


「待って、ねぇ、待ってよ!!亮…」


泣き叫ぶように、必死に僕を呼ぶ里奈


僕の足は止まる事なく、無視をし、寂れた公園を後にした。
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