弱虫なボク~先生と生徒の距離~
何がやり直してくれない、だ。


家に向かい歩きながら、小石を見つけては蹴り飛ばし


怒りを静めていた。


しかし、なかなかスッキリした気持ちにはなれない。


そりゃ、そうだ。


里奈は、僕の事をあっさりと捨て、違う男の方へいったんだから。



何を今更……


唇をキリっと噛みしめ、唇の痛みと同時に


あの頃の胸の傷みも思い出してしまった---……
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