弱虫なボク~先生と生徒の距離~
---1年前---



里奈と付き合ってどれぐらいが経っただろうか



どんなに、月日が経とうとも、好きな気持ちは変わってはいない。


むしろ、付き合い始めた頃よりも、好きになっているとさえ思う。



そして、明日になれば里奈とデートが待っている。


そう思ったら、1分でも1秒でも早く明日にならないかな。



なんて、遠足を楽しみにしている幼稚園児のような自分に笑えてしまう。



学校が終わると、誰よりも早く教室を出て、僕は家に向かって歩き出した。
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