弱虫なボク~先生と生徒の距離~
中は、カーテンで窓は閉ざされていて、


僅かな隙間から光が差し込むだけで、薄暗さを感じた。


細長い茶色のテーブルが、一つ置いてあり、パイプイスがそこに四つ程、備えられている。


「ちょっと暗いわね」


先生は、そう言うと出入り口の壁についているスイッチを入れた。


パッと一瞬にして、中は明るくなり先生の顔がハッキリと映し出しだされ、


僕は、すぐさま先生から窓の方へと視線を移した。


電気がついただけなのに、あんな汚れを知らない少女のような笑顔を見せられたら、


「とりあえず座って」


テーブルを挟み、僕の前には先生


一つ席を空けて隣に座る高田香奈


なんか、嫌な空気を感じてしまう。
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