弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「今年からしか担任してないから解らないんだけど、学校って嫌い?」


僕の目を直視する先生の瞳に吸い込まれそうになりながらも、


「学校は…好きじゃないです」


学校は…好きじゃない


けど、


先生の事は


先生の事は…


「友達関係とかに原因があるの?」


妄想の世界へと、旅立とうとしていた体が、先生のさらなる問いかけにより、


無事に?現実へと戻してくれた。


「友達…関係?そんなものじゃありません。友達なんて、必要とは思ってませんから…」


そうだ。僕には友達などは必要ない。


別に過去に裏切られたとか、そんなモノはない。


ただ、友達が居れば何か特でもするのか?


友達が居れば、良い大学に行けるのか?


友達が居れば……


今の僕の心は、完全に冷めきったコンビニのお弁当


テーブルに視線を落としながら、冷え切った言葉を先生に返した。
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