授かり婚~月満チテ、恋ニナル~
時計の針が正午を示し、私は仕事の手を止めた。
パソコンのモニターに映っているのは、朝課長から頼まれたデータ集計結果とザッと作ったグラフ。
これを修正してパワーポイントに組み込めば作業は終わりだけど、ここで休憩を入れるのがタイミング的にはちょうどいい。
頭の中でそんな算段をした時、後ろの席の先輩たちにちょうど声を掛けられた。
「あ、佐倉さん、もしかして切りがいいところ?」
その声に、軽く肩を回しながら振り返る。
「はい」
短く返事をすると、どうやら先輩たちもお昼に行こうとしていたようだ。
「下の中華に行こうって言ってたんだけど、一緒にどう?」
「ありがとうございます!」
仕事の進捗状況に寄って、一人でランチ……になる状況が多いけれど、本当は、一人はちょっと苦手だ。
いつも混んでいて入れ替わりの激しい社食では、一人だと時間を持て余してしまうし、外に行っておひとり様っていうのになんだか慣れない。
おかげで、ランチタイムはコンビニでおにぎりを買って、このビルの勤務者専用ラウンジの隅っこで過ごすのが定番になってしまう。
だからこそ、もちろん先輩たちからのランチのお誘いには飛びついた。
パソコンのモニターに映っているのは、朝課長から頼まれたデータ集計結果とザッと作ったグラフ。
これを修正してパワーポイントに組み込めば作業は終わりだけど、ここで休憩を入れるのがタイミング的にはちょうどいい。
頭の中でそんな算段をした時、後ろの席の先輩たちにちょうど声を掛けられた。
「あ、佐倉さん、もしかして切りがいいところ?」
その声に、軽く肩を回しながら振り返る。
「はい」
短く返事をすると、どうやら先輩たちもお昼に行こうとしていたようだ。
「下の中華に行こうって言ってたんだけど、一緒にどう?」
「ありがとうございます!」
仕事の進捗状況に寄って、一人でランチ……になる状況が多いけれど、本当は、一人はちょっと苦手だ。
いつも混んでいて入れ替わりの激しい社食では、一人だと時間を持て余してしまうし、外に行っておひとり様っていうのになんだか慣れない。
おかげで、ランチタイムはコンビニでおにぎりを買って、このビルの勤務者専用ラウンジの隅っこで過ごすのが定番になってしまう。
だからこそ、もちろん先輩たちからのランチのお誘いには飛びついた。