クールな御曹司の甘いお仕置き
今日は上弦の月。

明日は良いことが起こりますように……。

月にそんな願いをかける。

月の光はどうしてこんなに清らかで優しいのだろう。

身体の緊張が解けて、スーッと力が抜けていく。

ここ一週間ほどずっとまんが喫茶で寝てたから、満足に寝てない。

寝ようと思っても他人が側にいると落ち着けなくて……。

でも、ここは優君の家だ。

借金取りが来る心配もないし、それに何より……優君もいて絶対安心。

今後のことはまた明日考えよう。

悪いことばかりじゃないはず。

今はもう考える気力もない。

「……疲れた」

少しここで休んでからゲストルームに戻ろう……か。
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