クールな御曹司の甘いお仕置き
あと三センチでキス出来るってところで、パッと優君が目を開けた。

「あ……」

目を覚ました優君と目が合い、間抜けな声が出る。

マズイ……マズイ。

絶対怒られる。

何で今日に限ってすぐに起きるかな。

何も出来ず固まっていると、優君が口を開いた。

「朝から何やってる?」

ムスッとした優君の声にビクッとなる。

ああ……王子様は朝から不機嫌でいらっしゃる。

「え~と……朝だから起こそうかなって思って。エヘヘ」

笑って誤魔化して、優君からゆっくりと視線を逸らす。

きっとこれから優君の雷が落ちる。

そう思って身構えたのに、今日の彼は違った。
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