クールな御曹司の甘いお仕置き
優君は私の肩を掴んで反転すると、私の身体を組敷く。

「ゆ……優君?」

私は驚いて目を見開いた。

「嘘つき。本当はキスしようとしてたんだろ?こんな風に」

ニヤリと笑って優君が私にその秀麗な顔を近づける。

これは……誰ですか?

氷の王子様が悪魔に豹変したよ。

心臓が口から飛び出しそうなほどドキドキしている。

動けずただただ呆然と優君を見つめる私。

彼の綺麗な唇が私に触れるスレスレのところで、彼は動きを止めククッと肩を震わせた。

え?何?

優君笑ってる?

「その間抜け面。本気でキスすると思ったのか?この馬鹿」

優君にピンとデコピンされ、「いたっ!」っと私は思わず叫んだ。
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