クールな御曹司の甘いお仕置き
心の中でそう呟くと、笑顔を作って高橋君に微笑んだ。

「うん、大丈夫。じゃれて遊んでただけだから」

「じゃれて……ねえ。困ったペットだね。きっと結城さんが好きすぎて噛んじゃったんだろうね」

「……ハハハ。それはどうだろうね」

苦笑しながら私は言葉を濁す。

そろそろこの話題は限界だ。

何か別の話にしてくれないかと思っていると、ずっと沈黙を守っていた優君が口を開いた。

「もうすぐ始業時間だ。美緒、システム部に連絡してパソコン見てもらえ。京介、金曜日の夜は接待が入ったから、打合せは別の日程にずらしてくれるか」

「了解」

高橋君は優君に返事をすると、私の肩をそっと手を置き声を潜めた。
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