クールな御曹司の甘いお仕置き
合コンとか興味なかったのに、何を考えてるんだ、あいつ……。

「いやあ、如月社長は立派な御子息がいてうらやましいですよ。うちの愚息は出来が悪くてとても私の会社を任せられません、ハハハ」

田中社長にポンと肩を叩かれハッと我に返る。

「そんなことはありませんよ」

営業スマイルを浮かべながら酒の酌をすると、田中社長がグイッと飲み干した。

日本酒が好きなようだが、酒はあまり強くないんだな。

顔は赤いし、呂律が回らなくなっている。

酔い潰れるのも時間の問題だろう。

「ちょっと失礼」

田中社長は立ち上がってふらつきながらトイレに向かう。

俺はポケットからスマホを取り出すと、着信やメールをチェックした。
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