【短ホラー】殺人チャンネル
「なんで…どういうこと……?」

おかしい。
どうしてこれがここにあるの?

私は落ち着こうと携帯を手にとり開いた。


「キャアア!!」

いや……いや……なんで……


携帯の明かりに照らされた私の手には真っ赤な液体がついていた。

その手には赤く鈍く光る星形のストラップ。


「サキ!!サキ!!」


これはなんなの!?
この手についているのはサキの………


ザァ――

「ヒッ!!」


画面が激しい音をたてた。
サキらしき人物の後ろ姿ごしに私が映った。

そしてそれは巻き戻しのようにサキの家の階段、玄関、夜道を猛スピードで進んだ。


風景が遠ざかっていく。

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