【短ホラー】殺人チャンネル
「く…る……こっちにくる!」

早く消さなければ!!

主電源を押す。
何度も、壊す勢いで。

「消えない」

画面は進む。
見慣れた家々を通りすぎて、その向こうに私の家の屋根を見る。

「お願い…!やめて!」

カチカチとスイッチの忙しない音だけがする。画面が消える様子は微塵もない。

そうだ!チャンネルを変えればいい!!


「ヤダ!なんで?!」


245843514578244682457……


訳の分からない数字の羅列が画面の上に並ぶ。

そして、どのチャンネルも映し出すのは私の家。


ザッザッと足を引きずるような音が外から聞こえた。

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