【短ホラー】殺人チャンネル
夜の冷たい静けさが漂っていた。
それは私の頭を冷やしてくれる。

そうだ、こんなことをしてる場合じゃない。

「サキ…お母さん……」

2人の無事を確認しなければ!!

私はへたれた足に力を込めて立ち上がり、ドアへ向かった。


私がドアノブへ手をかけたときピチャンと水滴が垂れる音がした。
その音にピクンと肩が揺れる。


「蛇口……の音よ……」

手の震えを押さえてドアを押した。

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