バカは私の取り柄ですっ!!
そして、少し寂しそうな笑顔で、こう答えた。


「愛叶にハートのピンクとか赤のネックレスをあげるのは、

俺じゃないからさ。

指輪とか、ネックレスはアイツにもらってね。」

「え…」


何を言ってるのかわかんなくて、うちは、言葉に詰まった。

なんでこんなに寂しそうな顔をしてるのかわかんなかったし、

どういう意味かもわかんなかったんだ。

この時の私はね。

でも、そんな空気を消すように、瑶は、


「じゃっ、お礼にデートしてもらおっかな!」


ってうちに向かってお兄ちゃんの顔でゆった。
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