バカは私の取り柄ですっ!!
愛叶は愛叶で黙ってるし。

顔もそらしてるけど。

俺が何したっていうんだ…

なんもしてねぇぞ。

って思ってたらムカついてきた。

だからつい…


「おい。」


少し前を歩いてる愛叶を呼び止めた。

愛叶は肩をビクッとさせながら、恐る恐る後ろを振り返る。

『なに?』と言いながら笑っている。

でも、その笑顔は引き攣っていた。

そんな愛叶にまたイライラする。

”なんで引き攣っていているんだ”と。

”そんなに俺が嫌なのか”と。
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