バカは私の取り柄ですっ!!
このまま離したらコイツは壊れる。

そう思った。

だから、ゆったんだ。

優しく、力強く


「俺の目を見て言え。」


と。

ゆっくりと上げた愛叶の顔は、














泣いていた。

















俺は驚いた。

泣いてるなんて思わなかったからな。

それと同時に抱きしめた。

頭を撫でながら、”泣くな”と言って。

こいつが…






















壊れないように――――――――――――
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