バカは私の取り柄ですっ!!

それをみた遼は、何を思ったのか、うちを抱きしめた。

それで頭を撫でながら”泣くな”って言ったんだ。

やめて。

勘違いしちゃうから。

でも、反抗する力は残ってなかった。

泣きすぎて。

ずるいよ。

遼は。

怖なことされたら、


「余計好きになっちゃうじゃん…」


口に出したつもりは無かった。

でも、でてた。

それで、遼に離された。

というより、遼が少し離れた。

やっぱり、嫌だよね…



でも、そんなことなかったんだんだね。