【BL】流れ星に願いを。
知らないって罪深い。
「なぁ、何が恥ずかしいんだ?」
「何でもない。」
「……俺は真面目に言ったのに。」
「そりゃどうも。」
ダメだ。
真面目に聞いて傷付くのは自分なんだ。
俺の返答に染下は納得出来なかったようで。
染下は俺に馬乗りになる。
「おい、止めろって。」
「真面目に聞いてくれない鴻野が悪い。」
「聞いてるって。」
「分かってない。絶対分かってない。」
暗がりで染下の表情がいまいち掴めない。
「染下?」
「俺、本当にずっと一緒に居たいんだ。俺……俺もずっと鴻野が好きだったんだよ!」
「え……」
好き………染下が俺を?
ん?ちょっと待て。
俺『も』?
「俺もって……」
「お前が俺のこと好きなことなんて、とっくに知ってるんだからな!ばか!」
「え……」
「こんなに一緒にいて気づかないわけないだろ!」