【BL】流れ星に願いを。
え、何言ってんだコイツは?
「なぁ、聞いてんのか?」
「ちょっと、待って。」
落ち着け、冷静に。
冷静にならなきゃ。
どうすればいいのか分からず困惑している俺に、染下はぐいっと顔を近づけた。
「な、何……?」
「いや、そんな鴻野初めて見たから。なんか可愛いなって。」
「はぁ?」
「キス、したい。していい?」
「え……」
この態勢じゃ、押されると弱いのは俺。
俺の返答など待たずに触れる唇。
「柔らかい」
「お前なぁ……」
「なぁ、鴻野は俺が好きだよな?」
本当に暗くてよかったかも。
流れ星よ、どうか想いを永遠に。
――END――