ずっと好きです。(完)
あれ?


足が上がらない。


私は必死に歩こうとした。


でも、足が動かない。


「沙奈?」


「動かない」


「えっ?」


「足が動かない。
なんで?昨日まで歩けてたのに」


「沙奈、ゆっくりでいいから、歩こう。
車椅子嫌なんだろ?」


玲の言葉にうなづいた。


玲に支えてもらおながら、ゆっくり動いた。


ほとんど、足は引きずってるけど。


なんとか、診察室まで行けた。


「よし
じゃあここに座ってくれる?」


そう言われて、背もたれのある椅子に、座った。


「沙奈、ちょっとだけ、足見せてけれないか?」


「……はい」


私は先生に足を出した。


先生は足首を触って、難しい顔をしてる。


私は、先生の言うことが、なんとなくわかった。


「診察する前に、検査しようか」


「はい」


それから色々な検査をした。


心臓、足、手


色々やった。


< 101 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop