ずっと好きです。(完)
足が動かないと言われてから、一ヶ月がたった。


だんだん咳が出てくるようになった。


「ケホケホ」


「お姉ちゃん」
「大丈夫?」


「ケホッだいケホケホッじょぶ」


朔と朔夜に心配かけちゃダメだよね。


そう思ってるのに、席が全然止まってくれない。


「ケホケホッケホケホッゴホゴホッ」


「「お姉ちゃん!!」」


「朔ゴホゴホッ朔夜だいゴホゴホッじょぶよ」


ガラガラッ


その時、病室の扉が開いた。


そこにいたのは、


「沙奈!」


玲だった。


玲は、ナースコールを押してくれた。


先生が来るまで、背中をさすってくれていた。


「ゴホゴホッゴホゴホッ」


咳が止まらない


ガラガラ!


「沙奈!」


「先生、俺が来た時には、こうなってました。」


「そうかわかった。
沙奈咳止め持ってきたから、打つぞ?」


私は答えることが出来なくて、コクリと頷いた。


「「お姉ちゃん」」


「大丈夫だ。
今お前達の姉ちゃん頑張ってるからな」


そんな声が聞こえた。


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