ずっと好きです。(完)
咳止めを打ってもらったからか、少し席が収まった。


「沙奈今度からは、酸素マスクをつけておこう」


「ケホッは、い」


先生は私に酸素マスクをつけた。


私はこの時思った。


もう、











長くないことを


でも、私はみんなに言わない。


みんなの悲しい顔を見たくないから。


って言っても、もう朔と朔夜は、悲しい顔してるけどね


玲もたまあに、悲しそうな顔するもんな〜


まだ生きてたいのに、なんでなんだろう


神様、私はあなたになにかしましたか?


なんで、なんで私なんですか?


そう思ってるうちに、眠っていた。


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目が覚めたら、みんなの心配そうな顔が目に浮かんだ。


「沙奈!死なないでくれ!」


「お姉ちゃん!!」
「僕達を」
「「置いていかないで!」」


「沙奈!死なないで!」


みんな、何言ってるの?


私もうすぐで、死ぬの?


そうだとしたら、言いたいことがある。


「み、んな、あり、が、とう」


ピーーーーーーーー!


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