ずっと好きです。(完)
家が見えてきた。


家の前には朔と朔弥と玲がいた。


私は玲を見て、ママに、


「止めて!」


そう言った。


車はすぐに止まった。


私は車から降りて、玲に向かって走った。


「うわ!
沙奈?どうした?」


「………」


私は、この温もりをあと1年しか、与えられない。


「沙奈?」


「……なんでもない。
ただいま」


私はそう言って笑った。


ちゃんと笑えてるのかな?


「おかえり。」


「沙奈、家に入ってて」


いつの間にかママは車を止めて、こっちに来てた。


私は頷いて、部屋に入った。


< 19 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop