ずっと好きです。(完)
「沙奈〜何してんだ!」


玲が後ろを向いて、私が離れてることに気がついた。


「ごめんごめん」


私走って、玲と春の元に行った。


「ケータイ見てたら歩くの遅くなってたの。
ごめんね?」


「もう!離れちゃダメだよ!」


「ごめんね?春」


私は嘘をついた。


心配させたくなかったから。


「……」


噴水までついた。


「ここ、初めて来た。」


「私も初めてだよ?
でもね、何回か見たことはあるの。」


私はよく廊下の窓からここを見てた。


だから行ってみたかったんだ。


「早く食べよ?」


「うん」


右から、玲、私、春って順で座ってる。


「春、唐揚げとなにか交換しよ。」


「いいよ!」


「俺にもくれよ!」


玲がそう言った。


「何が欲しいの?」


「卵焼き」


「はいどうぞ」


私は玲のお弁当箱に卵焼きを入れた。


「沙奈ちゃん!お肉頂戴」


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