ずっと好きです。(完)
少ししてから先生が来た。


「沙奈ちゃん、調子はどう?」


「怠いです。
あと眩暈(めまい)がします」


「そうか。
単刀直入に言います」


私は先生の言葉を待った。


「沙奈ちゃん病気が悪化しています。
これからは体育を受けないようにしてください。」


「そんなッ」


春はそう言って、涙を流していたが、私は何故か、涙が出てこなかった。


それから先生は病室から出ていった。


「沙奈大丈夫か?」


玲が聞いてきた。


「うん全然平気」


私はそう言った。


「沙奈、ママ達は帰るわね」


「うん!
心配かけてごめんね?」


「親なんだからあまりまえよ」


そう言って、ママ達は帰っていった。


「病気が悪化しちゃったよ。」


私は笑顔でそう言った。


「……なんで泣かないんだ?」


玲がそう聞いてきた。


「さぁね」


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