ずっと好きです。(完)
高熱だったせいか、寝た。


「……な……さ…な……沙奈!」


私は誰かに呼ばれて起きた。


目を開けて、横を見ると、玲と春がいた。


「あれ?
二人ともなんで?」


「沙奈ちゃんのママから聞いた。
入院するんだって?」


「うん」


「私たちにも行ってくれればいいのに」


春はそんなことを言った。


「ごめんね。
なんか言いにくくて」


「まぁそうだよね。」


私は1つ気になったことがあった。


「玲なんで喋らないの?」


「え?」


なぜか私が起きてから喋らない。


私なんかしたっけ?


そう思ってると、


「あぁ!沙奈ちゃん、そのパジャマかわいい!」


春がそう言った。


パジャマ?


私は自分の服を見た。


あれ?


いつの間にか、着替えてる。


ママが着せてくれたのかな?


それに、私こんなパジャマ持ってない。


「多分ママが買ったんだと思うけど、それより、玲なんで何も喋らないの?」


私は話を戻した。


「えっと、あの〜」


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