ずっと好きです。(完)
「えへへ」


私は嬉しくなって笑った。


それを不思議に思ったのか、


「何笑ってんだ?」


玲がそう聞いて来た。


私は思っていたことを言った。


「だって、私の言葉で、玲が照れてくれたことが嬉しいんだもん。」


そう言って見上げると、顔が真っ赤になった玲の顔があった。


「お前そう言う可愛いこと言うの禁止!」


私そんなつもりないんだけど。


でも、玲の照れてる顔かわいい。


「あはは」


「っ!い、いきなり笑うなよ。」


私がいきなり笑ったから、玲が驚いた。


「だって、玲の照れてる顔が可愛いんだもん。」


私は本心を言った。


「男に可愛いとか言うな」


「だって本当に可愛かったんだもん!」


「お前の方が可愛いっつうの。」


えっ?


玲の言った言葉に、顔を真っ赤にした。


玲はなんでそんなこと普通に言えるの?


「沙奈も照れてんじゃん。」


私が照れてるってわかったのか、玲は意地悪な顔をして、言って来た。


「だって玲があんなこと言うからでしょ!」


「あんなことってどんなこと?」


私が言い返したら、疑問形になって帰って来た。


「玲が…その……か、かゎぃぃ///」


言うだけで恥ずかしい!


「えっと…その」


「ごめん。
冗談だよ。」


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