ずっと好きです。(完)
「は?」


玲のそんな声が聞こえた。


ふん!


私は怒ってるんだから


「沙奈?どうした?」


私が被っていた布団をどかして、そう聞いてきた。


私は頬を膨らましたまんま。


「沙奈、もしかして拗ねてる?」


玲は私の顔を見て、そう言ってきた。


私は図星で、布団をとって、また被った。


「図星なんだ」


「玲が沙奈ちゃん拗ねさせた!」


「わっる〜」


人気者の玲には、わからないよね!


そう思ってたら、


「拗ねてる沙奈も、可愛いよ。」


耳元でそう聞こえた。


私はバッと後ろを向いた。


「やっとこっち向いた。」


毛布をあげて、見てたの!


「どうして拗ねてるの?」


玲に聞かれたけど言えない!


人気あり過ぎて、嫉妬してたなんて、言えるわけがない!


「言えないようなこと?」


「玲くん分かってないなぁ。
沙奈ちゃんは、玲くんがみんなに囲まれてるの見て、嫉妬したんだよ。」


私が何も言わなかったから、春が言った。


恥ずかしすぎて、私は顔を隠した。


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