ずっと好きです。(完)
春に感謝しないと。


「沙奈明日デートだな。」


「うん!」


「楽しみか?」


「うん
私、お弁当持っていく!」


「おぉ!楽しみだ。
でも無理だけはするなよ?」


「わかってるよ。」


玲にギュッて抱きしめられた。


「お前は、病気になってから、頑張りすぎだから、心配だ。」


「大丈夫だよ。
疲れたら疲れたで、ちゃんと休むから」


「そうしてくれ。」


そのまま私たちは抱き合いながら、話をしていた。


バン!


玲と話してると、いきなりドアが開いた。


「お姉ちゃん!」
「久しぶりに絵本読んで!」


入って来たのは、本を持った朔と朔弥だった。


私は、二人に寂しい思いをさせたと思って、


「いいよ」


そう言った。


「やったー!」
「お姉ちゃん大好き!」


朔と朔弥の喜びようが、半端なかった。


それから二人は私の膝の上に乗って、私は絵本を読んであげた。


読んでいる途中で、寝息が聞こえた。


朔と朔弥を見ると、寝ていた。


「久しぶりに沙奈と会えて、はしゃいでたから疲れたんだろうな。」


「そうかもしれないね。」


私はそう言って、二人の頭を撫でた。


かわいい。


「沙奈疲れただろ」


「うんちょっと疲れた。」


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