ずっと好きです。(完)
なんか、玲の顔が赤い気がする。


気のせいだよね。


「沙奈ちゃんと薬持ったわよね!」


「大丈夫だよ」


「水は?」


「ちゃんと入ってるよ」


「何か体が変だなって思ったらすぐに薬飲むのよ!」


「わかってるよ!
そんなに心配しなくても」


「するわよ」


「本当に大丈夫だよ!
私ちゃんとママの言う通りにするから」


「そうね。
心配だけど、玲くんと一緒だもんね?」


そう言ってママは、心配そうな顔から、明るい顔に変わった。


よかった。


私が病気になってからママ、心配そうな顔ばっかりするようになったから、ママには明るい笑顔をずーっとしててほしい。


そう思った。


「じゃあ行ってきます!」


「行ってらっしゃい」


「おねえちゃん」
「れーくん」
「「行ってらっしゃい」」


ママ達に見送られながら、家に出た。


「玲今日晴れてよかったね」


「……あぁ」


「水族館イルカのショー見ようね?」


「……あぁ」


玲さっきからおかしい。


「玲どうしたの?」


「……あぁ」


「玲!!」


私は大声で玲を呼んだ。


「うわぁ!」


やっと気づいてくれた。


「さっきから、話しかけてるのに、なんでそんなに反応が遅いの?」


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