ずっと好きです。(完)
「私そんなに、寝てたの?」


「あぁ
三日間ずーっと目を覚まさなかった。」


そっか。


そりゃあ心配するよね。


「先生呼んでくるな」


「うん。分かった」


そう言って玲は、病室を後にした。


はぁー


心配かけたくないのに、なんで心配かけちゃうかな?


コンコン


そんなことを考えてたら、ノック音が聞こえた。


「はい」


「体の調子はどう?沙奈」


入って来たのは、私の担当の先生だった。


「なんともありません」


「そうか。
ちょっと診察させてくれないか?」


「わかりました。」


そう言って、いろんな道具を持って来た。


「じゃあ始めるよ?」


「はい。
お願いします。」


私は二人を起こさないように、手を離した。


それから、診察が始まった。


「はい終わりました。」


その言葉に体がどっと軽くなった。


診察してると、体が重く感じる。


「沙奈大丈夫?」


「大丈夫だよ玲」


「それならいいんだけど。」


まあ心配そうな顔で、私を見る。


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