ずっと好きです。(完)
最後の時間
あの日から、二ヶ月がたった。


私は、体が少しずつ動かなくなった。


体が動いてる間に、出来ることをやっておこう。


そう思って、引き出しから、便箋を出した。


ママ、パパ


朔、朔夜


春、先生


玲に、手紙を書いた。


手紙を書いていると、涙が出てきた。


書き終わって、枕の下に置いた。


私は涙を拭いた。


もうすぐで先生が来るから。


そう思ってたら、涙は止まった。


コンコン


涙が止まったのと同時に、ドアがノックされた。


「はーい」


私は明るく返事をした。


「元気な声だね」


看護師さんが、ご飯を持ってきてくれた。


「えへへ」


「ご飯は食べれそう?」


「……ちょっとだけなら」


本当は、あんまりお腹空いてないけど、
食べてみよう。


そう思って、スプーンを持って、スープを飲んだ。


大丈夫……っぽいね。


私は、スープとサラダだけ食べた。


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