恋花
そこに立っていたのは、
「お前!!あのときの・・・・。」
サッカーの試合のとき、一緒に向日葵を元の戻そうとしたあいつだった・・・・。
「ぉお?!何だ知り合いか??」
勇大が、にやけながらこっちを見てくる。
「え?!ちょっと前に・・・・会っただけ!!!」
「そっかぁ??こいつは、同じサッカー部の西野尚幸(にしのなおゆき)。」
あ!!!そうそう!!
西野だ西野!!!
「よろしくぅ~~」
西野クンは、ニカッと今までにない満悦の笑みを浮かべ、あたしの頭をわしゃわしゃとなでながら言った。
「よ・・・よろしく。」
西野クンは、フッと笑ってから「楓那だから、ふうって呼ぶからな!!」と言った。
「じゃぁ、そっちは尚だね!」
「おう!!!」