恋花



そこに立っていたのは、



「お前!!あのときの・・・・。」




サッカーの試合のとき、一緒に向日葵を元の戻そうとしたあいつだった・・・・。




「ぉお?!何だ知り合いか??」


勇大が、にやけながらこっちを見てくる。


「え?!ちょっと前に・・・・会っただけ!!!」


「そっかぁ??こいつは、同じサッカー部の西野尚幸(にしのなおゆき)。」



あ!!!そうそう!!

西野だ西野!!!



「よろしくぅ~~」


西野クンは、ニカッと今までにない満悦の笑みを浮かべ、あたしの頭をわしゃわしゃとなでながら言った。



「よ・・・よろしく。」



西野クンは、フッと笑ってから「楓那だから、ふうって呼ぶからな!!」と言った。



「じゃぁ、そっちは尚だね!」



「おう!!!」


< 27 / 64 >

この作品をシェア

pagetop