恋花
「はぁ。わかったよ。今日は俺も疲れたしな。」
ため息を漏らしながら、勇大は消しゴムのカスをゴミ箱に捨てた。
「あのさっ♪」
「「ん??」」
急に勇大がさっきと全然違う笑顔で話しかけてきた。
「明日さぁ。うちのグラウンドで、試合があるから応援よろしくぅ~~!」
勇大は、サッカー部に所属中。
スポーツ万能だから1年でレギュラー入りをしているサッカー部期待の星なのだ。
「「もちろん。OK~~!!」」
そういって、あたしは勇大の家を後にし、琉実の家へと向かっていく2人を見送った。