いつかまた逢う日まで
次の日は学校は休みだった

俺が起きた時には茉莉奈はもう起きていた

「茉莉奈、おはよ」

「想真くんでしたっけ?」

やっぱり茉莉奈は覚えていないのか……。

「そうだよ、俺が想真。くん付けじゃなくていいから想真って呼べよ。後、敬語もなし!わかった?」

「あ、はい!そうだ。昨日はありがとう。助けてくれたと聞ききました、いや、聞いたよ。本当にありがとう。」

「覚えてない?茉莉奈が攫われた時とか」

茉莉奈は首を振る

「覚えてないかな、でも1つだけなら……」

「言ってみて?」

「誰かが私の名前を呼んでくれた」

茉莉奈は真っ直ぐ前を向いて言った

「男の人が私の名前を呼んでくれたの。それ以降は覚えてない。その前の記憶も。名前を呼んでくれたこと以外何も……。」

まだ少しだけ記憶残っているのか……?

「いや、大丈夫だよ。茉莉奈はゆっくり思い出せばいい。いくら掛かっても大丈夫。俺が付いてるよ」

真っ直ぐ茉莉奈の目を見ていった

すると俺の頰に茉莉奈の手が触れた

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