いつかまた逢う日まで
「えっ、想真?」

なにを言ってるの?

「茉莉奈はそう言ったの。茉莉奈にはほんの少しだけ記憶が残ってる。茉莉奈が寝言でそういったの。きっと茉莉奈の記憶が言ったと思うんだ。茉莉奈の記憶は確実に戻るよ。」


そんな事覚えているはずはない。

「茉莉奈だけど茉莉奈じゃない?なんて言うんだろう」

想真はなにをいっているのだろう

「まぁ寝言だしね、辛い事があったから現実から逃げたいんだよきっと。だから茉莉奈は記憶を閉じ込めて置いちゃうんだね」

わらいながらいった

だけど目は笑っていなかった

「時々ね言ってたんだ茉莉奈がいつかまた逢う日までってね、また前の記憶がある茉莉奈に逢えるよ」

だけど私も直感していた私の記憶は戻る事を。

けど確信できる証拠はないし。

「あのね、俺はずっと傍にいて離さないよ。なにがあっても。わかった?」

この人なら……。

「わかった。離さないで。」

私達はなにがあっても離さない。

そうお互いに誓った
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