いつかまた逢う日まで
「えっ……?」

「茉莉奈が学校辞めた理由はお前の虐めではなくて、記憶を無くしたからなんだ。それで今は通信制の学校に通ってる。」

「記憶を……?」

黙って頷く

「それでもやっぱり私は行くよ。西山さんの所。今日行っても大丈夫かな?」

「うん。今日は1日家にいるはずだ。俺も寄るから一緒に行こうぜ」













コンコン

「茉莉奈入るぞ」

ガチャ

茉莉奈がドアをあける

「想真!……?その人は?」

小野瀬は深く頭を下げて


「西山さん!ごめんなさい。あなたの事虐めちゃったの。記憶を無くしてるって想真くんから聞いてる。けど謝りたいから。ほんとに今までごめんなさい。」

茉莉奈は混乱しているようだ

「ええ。えっとー。とりあえず頭上げて?」

小野瀬は頭をあげる

目には涙を溜めて泣くのを必死で抑えてる

「私記憶を無くしてあなたが何したかわからないわ。けど謝ってくれてありがとう。なんて言うかえっとー。泣かないで」

棚からハンカチを取り出して小野瀬に渡す

「ありがとう……」


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