いつかまた逢う日まで
そのまま茉莉奈とは一言も話せず学校が終わってしまった掃除から戻るといつもいるはずの茉莉奈がいなかった

クラスの奴に聞いても誰も知らない

茉莉奈のやつはめちゃくちゃモテる

それが嫌だといったらかっこ悪いか

人想いで誰にでも優しい

それにその容姿男子にとったら理想の相手だ

お陰で女子には敵対視されやすい

そんな事があるから茉莉奈を一人には出来ない

携帯も出なかった

メールも返信が来なかった


茉莉奈の数少ない友達も茉莉奈がどこに行ったか知らなかった

仕方ないと思い家に帰ることにした

それにしても落ち込む

先に帰るなんて、初めて思う、一人が寂しい

茉莉奈が居ないのが寂しいと

何となく小道にはいって廃ビルの前を通った

そこから聞こえたのは

「助けて……」

という声

「黙れっ」
といってゴンッという鈍器の音

そして声の主は知っていた

「くそっ」

あいつの声だ

勢いよく廃ビルに入ると制服が破かれて下着が見えている茉莉奈とそれを囲む4人の男達。

茉莉奈はこめかみから血が出ていた

「茉莉奈!!」

「そう……ま?」

俺が叫ぶと男達はこっちを向いた

俺は驚いた男達の中に1人知り合いがいたことに

「なんだお前俺達は茉莉奈ちゃんと遊んでただけなのにー?なんで怒るのかな?」

知らない男がいう

「許さない、茉莉奈を返せよ」

「なんなら喧嘩で勝ってからな」

そうすると1人が俺に向かって拳を向けた

ちなみに俺はずっと空手、柔道、剣道、弓道を続けていた

もちろん茉莉奈を守る為だけに

喧嘩に慣れてるわけではないがこういうのは得意だった

すぐに3人は片付けた

最後に残るのはボスと思われる人

コイツはそう簡単に勝てない

わかっていた

「想真くーん、俺ともやるか?」

コイツは俺の1つ上で同じ空手の教室で更に俺より強い

だからやらなきゃいけない

茉莉奈を救うために

「景太さんやりましょう。ルールは俺んちのルールでいいですよね?」

ちなみに俺の家は空手教室だ

ルールとは特に決まっていないいわゆる何でもいいという事だ

「あぁ、もちろんだぜ。じゃー始めるか」

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