チェンジ！【Another/Story】

「いや、何もないよ。
ただ、もうそろそろいいかなって思って」



正志は少し下を向いたまま、弱弱しい口調でそう答える。



‥‥あんまり言いたくなさそう、だな。

まぁ‥‥それなら仕方ないか。
無理に聞き出すのも良くないし、そっとしといてやろう。



「そっか。うん、分かった。
じゃあ、今日で終わりにしよっか。」



俺はなるべく自然に笑って言う。。
正志はその言葉を聞くと少し顔を上げ、ほっとしたように笑った。