不器用な二人はあまのじゃくの関係
「ここなんだけど……」
「へぇ、初めて来た。この辺にこんなステキな店あったのねー」
特集の計画してくれた人ありがとう!!!
「行こ!」
テンションがあがったのか少しはしゃぐ佐伯さん。かわいい。
佐伯さんのときどき見せるこの笑顔が好き。
「ん?梶原くん?」
「あぁ、ごめんごめん。行こうか。」
るんるんしながらお店に入る佐伯さんが愛おしくてたまらない。
いつからこんなに好きになってしまったのか。
まだわかっていない。
だから告白に少しためらっている。
「私は決まったけど梶原くんは何にする?」
そう言ってひとつしかないメニューを俺の見やすい方向にしてわたしてくれる。
さり気なく気を使えるところが好き。
「ん?梶原くん?」
「あぁ、ありがとう。」
「ぼーっとしてるね?体調悪い?」
この優しさが好き。
注文するとまもなく頼んだものが来た。
俺はコーヒーとハムサンド、
佐伯さんはコーヒーとトマトレタスサンドを頼んだ。小さく切られたサンドウィッチが4つ乗っている。
「いただきまーす!」
サンドウィッチを食べている姿もかわいい。
「おいしいーっ」と幸せそうな顔をしているところもかわいい。最高だ。
「ね?梶原くん、1個交換しない?」
「あぁ、いいよ」
交換したサンドウィッチもやはり、「おいしいーっ」と食べる佐伯さん。かわいい。