社長令嬢のヒミツの恋





もし、私が教室で話しかけたらあんな風に冷たくされるのだろうか?




でもこの前の休日、江坂くんはすごく優しくておまけにナンパから助けてくれた。




なにか理由があるはず、彼の態度には。




そう決心するものの、決定づけるものはなにもないしだからって何かできるわけじゃない。




はあ「麗華、私、どうしちゃったのかな?」




「それは、すこし自分で考えてみて?」




「わたし、授業前にお手洗いにいってくるね」




「行ってらっしゃい」




廊下を歩いて行き、お手洗いに向かうと窓の外に2人がいるのを発見してしまった。




「....なんでよ、いいじゃない付き合ってくれても。私、富士生命保険の令嬢よ?」




ウルウル目をさせる富士宮さんを冷たく見下ろす江坂くん。




「悪いけど、俺好きなやついるから」




「...片寄さんの事?」




えっ、なんで私がでてくるのっ!?




ビックリしすぎて、空いてる口が塞がらないほどだった。




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