社長令嬢のヒミツの恋
キモチの正体
それからと言うもの、すこしだけ江坂くんが私に冷たい態度を取るようになった。
「おはよう、江坂くん」
「...おう」
でも以前みたいに私を見てはくれないし、笑けけてもくれない。
つらい、前までは優しかったのに....どうして?
「麗華、どうして江坂くんは冷たいのかな?」
「なにがあったか知らないけれど、別に愛奈のことを嫌いになったわけじゃないと思う」
「そうかなぁ....?」
モヤモヤするこの感情はただ、悲しいってだけじゃない気がする。
江坂くんを目で追う自分に気づいた。
また、見ちゃってる。
やめたいのに、気づけば視線に彼がいて...。